HCDvalueとは・・・
現場で使えるHCD(人間中心設計)の実践をコンセプトとしたコミュニティです。2011年2月、産業技術大学院大学履修証明プログラム「人間中心デザイン」のメンバー(2期生)が中心となって立ち上げました。
とのことです。引用元はこちら。
(2期生)ってのは私が勝手に付け加えましたw
私はこの受講生ではないですが参加させていただいております。
個人的にはこの『履修証明プログラム』って言うの自体よく知らなかったりますw
で、3月後半からこのコミュニティにて本学を終えて一息ついた彼らが授業の復習を兼ねて、『TOYOTA SOCIAL APP AWARD』に応募してみよう、って事だったのですが縁あってうっかり私も参加させていただくこにしました。
ワークショップ形式で4月ほぼ毎週土曜にこのMTG。(我ながら暇だな・・・
これは工程の一つで、シナリオと画面の動きを一緒に確認していく作業です。
その細かい模様はひとまず置いといて、それらのワークショップに参加してHCDについて自分の中で考えていた事をメモしておこうかなと。
そもそもなぜHCDに興味を持ったのか
一言で言えば、「ユーザーと向き合う」っていうのはマーケティングと同じだと思ったからです。
あとはまぁ、webだけじゃなくサービス設計というものを考えた時に「体験」っていうのは1つのキーワードになるなとは思ってて。
(ザッポスの本出た時期でもありましたし。)
HCDというよりもUXのほうへの興味ですね。
その手段なのかなという認識ぐらい。
で、HCDってなによ?
・HCD がめざすのは、ユーザビリティの向上です。
・HCDの導入によって、ユーザーはモノをよりスムーズに、楽しく使うことができるようになります。メーカーにとっては、顧客からの操作に関する質問や「手戻り」が減り、コスト削減と顧客満足(CS)を同時に達成することができます。
HCD-netサイト内、「HCDとは」より抜粋。
この文章だとUI改善のみを指すような・・・。
実際にはたぶんもっと広くって、製品UIだけじゃなく製品そのもののコンセプトやサービスの改善までが含まれます。
(少なくとも私が認識照る範囲だと。)
ユーザーの気持ちをある程度想像することによって、サービス・製品改善を重ねていくっていうのはまぁ普通にどの会社でもやってることだと思います。
ただ、HCDってのはその「想像→形にする」っていう作業をものすごーーーーーーーーーーく、丁寧にやります。
「想像」だけでやっていくと検証が出来なかったり、出来る人と出来ない人が出てきてしまう。
その辺を組織の中で体系化していくことが大事だということかなと。
あと個人レベルのなんとなくだけでやっていると、あとあと組織として評価する時の軸がなかったりするんですよね。
はせれいさんが現場レベルでの調査やユーザーアンケートとかをしっかりやってらっしゃいましたけど、まさにあの辺の手順を実践レベルで体系化したものかと。
HCDとマーケティング
で、このコミュニティ内でたまに出てくる「マーケティング的」って言葉に何だかもやもやっと違和感を覚えていたんです。
結局同じものだよね、とは思いつつもなにが違うのかなって考えてて。
自分の中での捉え方を再整理しました。
HCDは商品・サービスに外部を取り込む(=インプット)こと。
ユーザー対サービス(製品)のあり方、を考えます。
マーケティングはそれに加え、それらを実際のユーザーへ届け、さらに届け続ける為の組織(仕組み)づくり(=アウトプット)を合わせた企業活動の総称。
ユーザー対{サービス(製品)+企業}、を考える事かなと。
最初インプットがHCD・アウトプットがマーケティングという風に分けて考えていたのですが、どちらかというと対立するものというよりも包括関係に近いなー、と感じました。
浅野先生にワークショップのコメントを頂いたのですがその時に
「HCDのキモ(土台)となるのは調査段階で、一般のデータ・対象外のユーザインタビュー・対象内のユーザインタビューの3点から、ターゲットユーザーやコアコンセプトを作っていくのが大事」
と仰られてました。
「何を作る(提供する)か」って結局企業の思いだと思うんですが、そこから「どう作るか」の手助けとなるイメージが固まってきたかな。
とまぁ自分の興味はやっぱり後者なんですが、ちょことちょこ今後もこのあたりのワークショップには色々参加して行きたいと思います:)
あと、今年・来年あたりは数値方面をちょっと強化したいなと。