年末に更新すべき記事を、年始もすでに去った今のタイミングで書いていこうかと。
面白かった本はいろいろあれど、今年読んだ漫画のうち、あまり紹介されていないけどもっと読まれていほしい、そのためにも今からでも読む気になるものを紹介したい、ということで
- 最新刊が2016年発行
- 過去含め「この漫画がすごい!」ランキング選外
- 既刊3巻以内
の縛りで5つほど紹介していきます。
amazonアフィリエイトのリンクになっていますがご容赦ください。
(画像サイズがちょうど良いんだ・・・)
極彩の家|びっけ(新書館)
「王国の子」の作者でもあるびっけさんの新作です。
鮮やかな色の髪を持つ子供たちを集めた「極彩の家」という寺院が舞台となります。
子供たちの髪の毛は、散髪することにより顔料に変化するため、中でもめずらしい「漆黒」の髪の持ち主が主人公です。
お話の基本は少年の寮生活群像劇なのでありがちといえばありがちでめずらしいところは特にないのですが、設定が面白かったので挙げてみました。
1巻でお話が十分きれいにまとまっていたので、2巻以降はどう展開していくか期待。
とつくにの少女|ながべ(マックガーデン)
少女が「内側」の世界から、「外」世界にやってきて、獣っぽい黒い何かと一緒に生活する話です。
少女が「外」に来たのには理由があるのですが、その理由について少女自身は知りません。
黒っぽい何か正体と、少女が外の世界に来た理由が、話が進むにつれゆっくりと明らかになっていきます。
話が横道にそれすぎないのでわかりやすいし、そのわりに単純すぎないので展開が読めない感じが良いです。
ちなみに「魔法対の嫁」を買ったときに、「人外×少女」という文言がでっかく記載された同じデザインの帯がついていました。
べつにそういうジャンルが好きなわけじゃないよ・・・!
年始にCM見てて初めて気づいたのですが、これpixiv作品のコミカライズなんですね。
pixivコミックだと「そうしそうあい」とかも好きです。
花と黒鋼|篠丸のどか (講談社)
引き続き幼女モノです。。。
おじいさんと島でくらす無邪気な少女が、ある日島に突然降りてきた黒い機械みたいな軍人と交流する話です。
この少女の誕生にはある秘密があり、軍人はもともと少女が作られた理由から考えると、島の人間に対する「敵」にあたる存在です。
敵と判明しながらも、少女は友達として交流したがりますが。。。という話。
この手の物語の進め方って、話が進むにつれて世界の仕組みが判明しつつ、主人公についての「謎」が明らかになっていく・・・というものがわと多いと思うのですが、この話は1巻でわりとその辺の謎や設定が明らかになってまして、2巻以降で、これからこの世界がどうなっていくかという話になっていきます。
このすすめ方が結構珍しいなー、と思いました。
そしてすみません、これ発売したのは2015年で、私が買って読んだのが2016年最初のほう、で、まだ2巻を読んでおりません。
(2巻の発売はちゃんと2016年内です。)
そしてこの作者の方、2016年10月~12月の秋クールでやってたアニメ「うどんの国の金色蹴鞠」の原作者の方でもあります。
でも私、幼女×父親的な青年、がメイン設定の話あまり興味がわかず未読です。(うさぎドロップとかも読んでない)
これ以外に書かれている、フィールヤングで連載してそうな、まったく違う毛色の「鶯谷ワールドエンド」がよかったです。ターゲットが妙齢の女性限定になるので今回外していますが。。。
能面女子の花子さん|織田涼 (講談社)
ギャグ漫画です。
能面をつけて生活することが掟の一族に生まれた花子さんの高校生活のお話です。
花子さんは小面で、花子さんのお母さんは般若のお面をつけてます。
ストリーの説明とかしようがないんですがw
これも設定勝ちかなー。気楽に楽しく読めるのでオススメです。
昔、花とゆめで「サディスティック・ナインティーン」という漫画があったんですが、テンション的にはあれに近いかもしれません。(あそこまでダークではないけど)
あげくの果てのカノン|米代恭 (小学館)
こちらは設定・キャラ・描こうとしてるもの・展開すべてにおいてツボった作品。。
ジャケ買いして、1巻のラストがずるすぎて最高だった>あげくの果てのカノン https://t.co/ee9eGXlgOG
— Kobayashi_Mako (@minol) 2016年10月21日
Twitterでおもわずつぶやいてしまったほどです。
SF×不倫×喪女、っていうなんだそれっていう設定。
主人公がストーカー気質の劣等感にあふれる女の子なんですが、ひょんなことから卒業したはずの先輩と再会し、ずるずるとあきらめられない片思いが続きます。
それだけだと別にただのありふれた恋愛漫画なのですが、SFっていう設定がそこに絡んでくることで単純な恋愛ストーリーではなくなってきます。
主人公の気持ち悪さ・みじめさには心当たり部分があるところが多く、傷をえぐられる感じでありつつ、ストーリーのメインになってくるのは「人を好きだと思うとき、何が好きの要因なのか?どこまで変わったら好きじゃなくなるか?」ということです。
「変わっていく人を好きでいられるか?」
浮気してる旦那のケータイを、味噌汁にドボンする妻の話とか出てきて、そういう面白さもあります(ぇ
オマケ:2017年イチオシ漫画
まだ数か月しか経っていませんが、2017年今のところのNo1はこちら。
同じ作者の「千年万年りんごの子」は数年前の「このマンガがすごい!」に選ばれていましたね。
絶滅したはずの「眠り病」が再発した世界が舞台。
「眠り病」に落ちた人を助ける方法として、2人一組のパートナーとなって、その人の夢にダイブし、深層意識をたたき起こしてくるしかありません。
片足をなくし退役に追い込まれた軍人が、仕方なくある有名人とパートナーを組んでダイバー(ダイブして助ける人)になったが。。。。というストーリーです。
人の夢にダイブしてその人を救う、っていう設定はわりと見かけるものではありますが(自分の中では森生さんのパノラマシリーズが印象深かった)、これからどんな風に話が転んでいくのか楽しみ、っていう期待も込めてご紹介。
今年もいろいろ読みたいなー。
その他いろいろ