前述した『TOYOTA SOCIAL APP AWARD』ワークショップの振り返りです。
MLにて参加者を募り、初回MTGが丁度3/11でした。
そのため延期せざるをえず、最初に集まったのが3月の末・・・かな。
まず、TOYOTA APP AWORDとは
トヨタが主催する、クルマを楽しくする、クルマへの関心を高めるような要素をいれたソーシャルアプリの企画コンテスト
です。(意訳)
産業技術大学『人間中心デザイン』の講座の授業で習った手法を適用してこのアワードに応募してみよう、という趣旨のワークショップです。
私はその授業自体は受けてないのですが、一緒にやりながら学べるものなので割りと抵抗なく進められました。
進め方としては、発想の仕方をKA法とXB法に分けようという事でその2チームに分かれて行うことに。
私はXB法を選択。
XB法についてはこちらの記事をご参考下さい。
KA法はこちらの書籍が原案。
出来事から「価値」を洗い出し、それを分類していってコアになってる価値を探ります。
そこから発想するという方法。
以下、4回にわたるワークショップのダイジェストをお送りいたします。
第1週目 XB法を使ってみる
初回MTGにて量チーム合同でターゲットを整理。
都心に住む20代前半の社会人になって数年のクルマ持っていない子を想定。
(まぁこの辺は概要にでも出てたので。アプリって型が決まってるぐらいだし。)
XB法のキモはテーマの立て方、なんですが今回は「クルマの萌え方」に決定w
さらに2チームに分割して進めてXB法初体験。
試行錯誤して出てきたアイディアが突拍子もなくて笑いつつシナリオ立てるあたりで終了。
中央のメガネがワタクシです。
第2週目 ターゲットインタビュー&XB法再度挑戦
ターゲット世代のメンバーの知り合いに参加してもらい色々インタビュー。
テーマを再設定し再度XB法をやり直すことに。
一旦クルマから離れたクルマの機能:移動することに着目し、「街の探し方」で設定。
最終的に出てきたアイディアを「クルマ」「ソーシャル」とミックスすることにしました。
どうにも移動×位置情報を利用したアプリが色々出てきましたねぇ。
どのアイディアにするか「コレ」っていう軸がないまま、好みをベースに色々話をしたり。
さらに実際の利用シーンを想定していくうちに、「クルマで出かける」という状況においてある根本的な問題にぶちあたりました。
(←借りた場所では時間内に終わらず、場所を変えて付箋で作業。)
その根本的な問題をクリアする雰囲気を何かでつくれないかなー、ということで
XB法とは離れた部分でアイディアが着地しましたw
さらにこの後ソーシャルっていう言葉の定義にちょっと振り回されましたー・・・。
なぜかこのチームに参加してくれた安藤先生に感謝。
第3週目 ウォークスルー
このワークショップでは基本的に付箋を壁に貼って立ってやりつつ体を動かし考えます。
浅野先生曰く、壁に張った状態で腕組みして考え出しちゃったら思考停止の始まりなんだとか。
まずはそれまでのインタラクションシナリオからプロトタイプを作成。
私なりの解釈で言うと「意思・意義」のシナリオです。
先にこのシナリオを洗い出してから必要な機能を整理します。
コレに基づきプロトタイプをブラッシュアップ。
さらにアクティビティシナリオを作成し、精度を上げていきます。
(ココまで来るとほぼUIの確認に近いです。)
先ほどのシナリオとの違いは、これまた私なりの解釈だと「行為」のシナリオであること。
詳細の利用シーンに基づいたユーザーの表示行動です。
出来上がったそれを2グループ間で発表。
今回は時間がないこともあってかなり色々飛ばしてやっていますので、私のこの説明が合ってるのかとか進め方としてホントにコレでいいのかとかは分かりません。
詳しく知りたい、自分もやってみたいという方は是非産業技術大学院大学履修証明プログラム「人間中心デザイン」の受講を(ry
さて、話を戻しますw
ここまで来ると残りは企画書に落とし込む作業!ってことで手書きラフの作成をしてこの日は解散。
残りはメールベースで詳細を詰めることに。
第4週 最後の詰め
メールでこのまままとめていって提出かと思いきや、浅野先生のご意向によりデジタルアーツの部屋をお貸しいただけるとのことで、1日追加!
その日までに詰めた企画書の流れを確認。
もやっとすることや整理しきれていないことを詰めなおすことに。
企画書として何を書くか、と共にアプリ自体で詰められていない箇所があることが判明。
実はこの段階で第3週目のプロトタイプがあまり生かしきれていないことが原因なのですが、これが後々大きく響くことに…。
出来・不出来はともかくとして、なんとか形になりそうなところで終了。
2チームともプレゼン後、浅野先生にコメントを頂き事前調査の大事さを猛省。
あと、手法の振り返りとしてはこの題材は適してなかったかもという点も。
それからどんどこしょー
ここから実際の提出まで1週間ほどだったのですが、怒涛のメールでのやり取り。
あーんどGoogle先生のドキュメント機能を使いつつ、オンラインで修正。
色々なあなあで進んでいた箇所が、企画書の色づけ担当にしわ寄せが行ってしまったのも反省点。
要所要所で「fix」っていうのがなかった感覚がしました。
そのほかにもXB法といいつつXBからのアイディアから離れてしまったのでこの辺は新横浜ユーザビリティ研究会の懇親会にて、三澤さんにフィードバックを頂きました。
(贅沢すぎるフィードバック…!)
長きに渡るワークショップ、HCDの手法だけではなくワークショップというものに対しての勉強にもなったし、UI部分での勉強にもなりました。
おつかれさまでした!!!
それにしても通常なら燃え尽き症候群となるところですが応募後早速今後の動きについて動き始めてるのがこのコミュニティの恐ろしさよ。