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マーケティングやプロモーション、メディア関連のお話をしています。たまに写真とかTVの話もします。旧ブログはhttp://s-somewhere.jugem.jp/ です。

WEBの構造

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 先日、とてもステキな方とお話をさせていただく機会がありまして。
そのときに話の流れでふと思い出したことがありました。
3年前、今の会社の人とランチミーティングしてたときに、相手からポロっとでた一言。
「WEBって立体なんですよね。建築と似てる。」
確かそんな感じの一言だったと思う。
当時、バリバリ制作側だった私にとって、とてもハマった一言でした。
その考えを言語化して誰かと共有できた瞬間。
WEBって所詮モニタに映ってるだけのものだし、紙の方が手で触れるし、物理的にはWEBが平面で紙が立体とも言えるんですけど。
なので、その意識を誰かが言葉にしてくれるのはちょっと新鮮だったんです、当時は。
最近ではAIという言葉をよく聞く様になったんですが、それも自分の中ではこの言葉に集約されていきます。
そんなことを色々考えていたら、ふと見たエントリ。
ユーザーインターフェースの検証データを公開している「ABtests.com」は、ウェブマスター必見事例の宝庫 – Feel Like A Fallinstar
ここで紹介されている、A/Bテストの事例がなかなか面白いです。



こちらはTOPページの改装事例。
説明文にはアイキャッチとなるデザインとグローバルナビ、カテゴリ分けについて記載があります。
プラン内容の話もありますが、サイト構造について考えるにはすごくいい例だなぁと思いました。
本来WEBサイトの構造は、他の媒体との位置づけや社内プロセスの位置づけを考慮した上で、ユーザー導線を考えて行かなければいけません。
同じ内容でも、辿るプロセスによって、得る意味合いが違ってくる。
そして何より、訪問するユーザーの目的は、漠然としてることも多い。
人間は選択肢が多すぎると逆に選べない、という経済心理学の説もあります。
選択肢の切り口は、既存ユーザーが既に持っている場合もあるし、新しい顧客が持っている場合もあります。(ドラッガーの言う、ノンカスタマーという部類ですね。)
そういった構造の組み立てにある程度の幅が利く、というのがWEBが立体だと云う所以なのだと思います。
まぁ、かといって上記例ではあまりに「構造」ばかりに目が行き過ぎて、デザインが軽視されていそうな気もしますが(笑)
補足しておくと、WEBにとって「キレイなデザイン」に意味がないわけではありません。
見ず知らずの人の家です。
どんなに骨組みがしっかりしてても、外壁が薄汚れていたら試しに入る気にもなりませんしね(笑)
概観がデザイン、居住性が構造。
そんな一言を最近つぶやいたりもしました。
構造を含めてのデザインだし、デザイン含めての構造です。
両者に共通して言えるのは、「何となく」の妥協のせいで色々な機会を失ってるかも知れないということ。
それは本当に意味のある「構造」なのか。
もちろん、WEBに限った事ではなく、常に意識していたいものですね。
※こんな事書くとWEB製作者なのかと思われそうですが、現在は制作部分よりもWEBを含めたプロモーション全般のコンサル(メンテナンス)がお仕事です。。。

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